現在、私たちは産業革命、IT革命に次ぐ「AI革命」という歴史的な転換期の中に立っています。
蒸気機関が「力」を、インターネットが「情報」を拡張したように、
AIは今、人間の「思考」そのものを拡張しようとしています。
この大きな変化の中で、ビジネスの本質が「価値提供(Value Provision)」から
「価値創造(Value Creation)」へと劇的にシフトしています。
これまでのビジネスの多くは「価値提供」でした。
- 言われたものを正確に運ぶ。
- 決められた仕様通りに作る。
- 過去のデータを整理して報告する。
これらは非常に重要ですが、
AI革命はこれらの「正解がある仕事」を驚異的なスピードで自動化していきます。
つまり、「提供するだけの価値」の希少性は、今後急速に失われていくのです。
では、これからの時代に求められる「価値創造」とは何か。
それは、「正解のない問い」を立て、そこに独自の「意志」を宿し、
誰も見たことのない未来を編み上げること。
例えば、私が展開する冷媒配管ブランド「Increible(インクレイブル)」。
単に「JIS規格に適合した銅管を安く売る」のは価値提供です。
しかし、そこに「銅相場高騰や円安という逆風をどう乗り越えるか」
「中国工場のパートナーといかに言葉の壁を超えた信頼を築くか」
という人間臭い挑戦の物語を乗せ、業界のスタンダードを塗り替えていくこと。
これこそが「価値創造」です。
それともう一つ、
先日「愛知県を代表する企業100選」の掲載資料作成の時にも書いたことなのですが、
弊社が「社員」と「経営者」のハイブリッド型雇用を採用し、
将来的に基本労働時間を「6時間」への改定を目指すのも、
このAI革命への対応です。
AIに任せられる「作業(価値提供)」を徹底的に効率化し、
浮いた時間で人間が「創造(価値創造)」に没頭する。
「何をするか」から自ら選択できる環境こそが、
AIには決して真似できない爆発的なエネルギーを生むのです。
現在の8時間労働は200年も前に設計された常識です。
決して、人間科学に基づいて提唱された根拠のあるものではありません。
ただ過去に設計されたものを思考停止で継続させているだけに過ぎません。
8時間のうち、実際に生産性のある時間に費やしている時間は1〜2時間とも言われています。
その日のタスクは終わったが、定時まで会社に留まらなければならない状況なんて馬鹿げています。
AIの進化と活用により、これらは極めて高い確率で実現可能だと思っています。
AI革命という荒波は、旧態依然とした組織を飲み込んでいくでしょう。
しかし、自ら価値を創り出せる人間にとっては、これほど面白い時代はありません。
初出荷の100巻から始まる私たちの挑戦。
それは、単なる事業の拡大ではなく、
新しい時代の「働き方の正解」を創り出す旅でもあります。
誰も見たことのない景色を、私たちは「創造」していきます。
尾崎



