

先日、週末にふと立ち寄った居酒屋で、一杯2000円の親子丼に出会いました。
普段のランチの数倍という価格ですが、
その時は「どんなものだろう」という好奇心で注文しました。
運ばれてきた親子丼は、見た目からして端正な佇まいでした。
一口食べると、確かに美味しい。
卵の火入れ加減、鶏肉の弾力、出汁の深み。
どれもが高いレベルでまとまっていました。
しかし、食べ終えたあとに頭をよぎったのは、
「では、一般的な価格の親子丼との決定的な違いはどこにあるのか?」という問いでした。
もちろん、使用している鶏のブランドや卵の希少性、
職人の技術といった「知識」としての違いは何となく想像がつきます。
けれど、私が興味を掻き立てられるのは、もっと本質的な感覚の違いです。
なぜその価格なのか、その「納得感」の正体を、舌の記憶として理解したい。
知識でラベルを貼るのではなく、食べた瞬間に
「これは選ばれし素材と技術である」
と身体が即座に反応するような、そんな感度を養いたい。
ビジネスにおいても同じことが言えるのかもしれません。
表面的な数字やスペックではなく、
その裏側にある「圧倒的な質」や「選ばれる理由」を、説明される前に本能的に見抜く力。
2000円の親子丼を通して、単なる食事以上の問いを得ることが出来ました。
次に高級な料理を口にする時は、もっと丁寧に、その細部に宿る「違い」を捉えたいです。
尾崎

