7月13日
一人の社員が弊社を去りました
彼の最後の言葉は
「ダメでした・・・」
「納得してもらえませんでした」
でした。
弊社では昨年より、正社員と経営者の両面のメリットを兼ね備える
「ハイブリッド型雇用」の実現に向けて試行錯誤を繰り返しております。
「ハイブリッド型雇用」とは、
固定給をもらいながら一つの事業責任者として、
顧客や売り上げの管理、利益計算、予算設定、
求人の面接、採用、育成、自身や部下の給料設計、
休日管理など全ての裁量を与えられ、
生み出した利益に応じてのインセンティブを取得、
自らの意思決定に基づいて事業運営出来るポジションのことです。
一般的な会社では、ここまでの裁量を与えられるまでには、
何年、あるいは何十年という歳月をかけ、実績を積み重ねる必要があります。
しかし、弊社ではあえて「いきなり」全権を委ねるという選択をしました。
なぜなら、それこそが人間が最も早く、そして深く成長できる唯一の道だと確信しているからです。
「ダメでした」という彼の最後の言葉。
彼が言う「納得してもらえなかった」という対象は、家族だったのだと思います。
この「ハイブリッド型雇用」は、単なる職務ではありません。
自らの意思で事業を動かし、利益を追求し、リスクを背負う。
その緊張感は必然的に家庭生活にも波及します。
彼にとって、それは自分の人生の舵取りを家族に認めてもらうという、切実で重いプロセスだったのでしょう。
結果として、家族の理解を得ることは叶わなかった。
ですが、私はあえて言いたい。
彼がこれほどまでに真剣に自分の未来と向き合い、家族と対話しようと試みた事実は、何よりも尊いものだと。
ユニクロの柳井会長が説くように、ビジネスの打率は1割。
9割は失敗か、次への糧です。
大切なのは、成功することではなく、まず打席に立つこと。
失敗を恐れてバットを振らないことこそが、最大のリスクなのです。
彼は今回、家庭という高い壁を前に一度立ち止まりました。
しかし、それは決して敗北ではありません。
真剣にバットを振り抜いた結果の「空振り」に過ぎません。
家族を守るために出した「撤退」という決断も、未来の経営者としての立派な選択です。
別れがあれば、必ず新しい出会いもある。
私はこの循環を信じています。
去り行く彼の背中を見送りながら、私は確信しています。
彼がここで味わった葛藤や苦い経験は、間違いなく次なるステージで彼を支える武器になる。
そして、弊社はこれからも、打席に立ち続ける挑戦者たちを迎え入れ、共に未来を切り拓いていく。
今回、全力を尽くしてくれた彼に、心からの敬意を込めて言わせてください。
本当にお疲れ様。
そして、素晴らしい挑戦をありがとう。
ナイストライ!
尾崎



